桐島ローランド:
写真から映像へ、Macでつなぐ創造力
ファッションやポートレートの撮影を中心に、プロフォトグラファーとして第一線で活躍している桐島ローランド氏。写真の世界で15年のキャリアを持ちながら、最近ではスチルカメラをデジタルビデオカメラに持ち替え、映像表現にも力を注いでいる。写真というカテゴリーだけにとどまらない意欲的な活動と、軽快なフットワークを支えるMacやアプリケーションについて桐島氏にお話を伺った。
フォトグラファーとしての原点はカメラへの興味
フォトグラファーの桐島ローランド氏が、無類のバイク好きというのは周知の通りだろう。その情熱はパリ・ダカールラリーに参戦して完走を果たし、バイク関連のフリーマガジンを近々創刊するというほどのもの。実は写真を始めたきっかけもバイクと同様、まさしく「メカ」としての興味からだったと桐島氏は言う。
「母が作家であり、雑誌の記者でもあったので、子供の頃からカメラが身近な存在だったんですよ。当時としてはまだ珍しかった一眼レフカメラが家の中に転がっていたり、初めは写真が撮りたいというよりも、むしろカメラをいじりたかったというのが本音でしたね」。
カメラと密に接してきた十代を経て、大学卒業後の23歳でフォトグラファーとしてのキャリアを本格的にスタートした。「ニューヨークで撮影と雑誌のコーディネーターの仕事をしていたんですが、日本に遊びに行った時、撮りためていた作品を出版社に持ち込んだら仕事が少しずつ増えて。そこがプロとしてのスタートと言えるのかな」。その後はニューヨークから東京に活動の拠点を移し、フリーランスのフォトグラファーとして頭角を現していく。
安定性とパワー、コスト面に優れたMacを導入
カメラと同じく、常に身近にあったのがMacだっという桐島氏。「アメリカンスクールに通っていたんですが、学校にApple IIがあったんですよ。とにかく憧れの存在でしたね。自分で初めてMacを買ったのは大学時代で、SE 30からです」と現在に至るまで愛用しているMacとの出会いを振り返る。しかし当時、写真関連の作業で使っていたのはMacではなく自作のWindowsマシンだったと言う。
「写真やポジをスキャナで取り込んでレタッチをするとか、学生の頃から当たり前にやっていましたが、作業用には自作のPCを使っていたんです。ただ、その間もMacは好きで買い続けていて、Mac OS Xがリリースされてからは仕事でも使い始めました」。Power Mac G3から段階的にMacを仕事に取り入れていた桐島氏だが、本格的な導入の経緯については次のように語る。
「それまでのMac OSと比べて、システムが飛躍的に安定したMac OS Xの登場は何よりも大きかったですね。Mac自体の性能がアップして、手に入れやすい価格になったのも本格的にMacを導入した要因のひとつ。システムの安定性やスペック、コストパフォーマンスを重視した結果、Mac OS X以降は仕事でも必ずMacを選ぶようになりました」。
シンプルで明確。それがMacの魅力
プロフェッショナルとして桐島氏がコンピュータに最も望むのは、「アプリケーションがきちんと動く」ということ。その点についても「Mac OS Xはシステムもアプリケーションも落ちないので、ムダに再起動しなくていい。プロとしては素晴らしいの一言に尽きますよ」と高く評価。さらに「コンピュータは余分なものがなく、使いやすいのが一番だと思いますが、Macはすべてがシンプルで明確。システムにも満足しているし、ハードウェアのデザインも気に入っています」とMacの魅力を述べている。
Mac OS Xの登場以降、写真の取り込みや管理、レタッチといった作業はMacが中心となり、今ではスタジオの環境も完全にMacへと移行した。桐島氏とアシスタントが使用するメインマシンは、8GBのメモリーと2.5TBのハードディスクを搭載した8コアモデルのMac Pro。これに1.25TBのRAIDディスクを接続し、2台のApple Cinema Displayでデュアルディスプレイ環境を構築している。このほかにもPower Mac G5が2台、さらにロケ撮影には欠かせないPowerBook G4を使用。ノートブックは近々、MacBook Proへの買い替えも検討しているとのことだ。


