クラウドストレージとは、クラウドを利用して提供されるオンラインストレージサービスです。
従来、自社でストレージを構築しようとすると、費用や時間がかかるだけでなく、バックアップの対策に加え、増えていくストレージ容量を予測する必要があり ました。クラウドストレージを利用すると、自社でファイルサーバー環境を構築・保守することなく、低コストでクラウド上に必要な分のデータを必要なだけ保管することができます。また、ストレージ容量をフレキシブルに変更することができるため、必要に応じて容量を増減することが可能です。データの保管と取り 出しは、その量にかかわらず、いつでも、ウェブ上のどこからでもできるようになっています。
クラウドストレージは、バックアップ、ファイルサーバー、災害対策(DR)、ソフトウェアのテストと開発、クラウドへのデータの移行、コンプライアンス、ビッグデータとデータレイク等、企業のビジネスにおいて様々な用途で活用されています。
クラウドで開発されたアプリケーションは、多くの場合、オブジェクトストレージの膨大なスケーラビリティとメタデータ特性の恩恵を受けます。オブジェクトストレージソリューションは、スケーラビリティと柔軟性を必要とする最新のアプリケーションをゼロから構築するために理想的です。また、既存のデータストアを分析、バックアップ、またはアーカイブ用にインポートするためにも使用できます。
アプリケーションによっては、共有ファイルにアクセスする必要があったり、ファイルシステムを必要としたりします。このタイプのストレージは、多くの場合、ネットワーク接続ストレージ (NAS) サーバーによってサポートされます。ファイルストレージソリューションは、大規模なコンテンツリポジトリ、開発環境、メディアストア、ユーザーのホームディレクトリといったユースケースに最適です。
データベースシステムや ERP システムのような他のエンタープライズアプリケーションは、多くの場合、ホストごとに専用の低レイテンシーなストレージを必要とします。このタイプのスト レージは、直接接続ストレージ (DAS) またはストレージエリアネットワーク (SAN) に類似しています。ブロックベースのクラウドストレージソリューションは、仮想サーバーごとにプロビジョニングされ、ハイパフォーマンスワークロードに必要な超低レイテンシーを提供します。
Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS) では、Amazon EC2 向けに高い可用性と整合性を持つ低レイテンシーのブロックストレージを提供します。ストレージ容量、性能、コストをアプリケーションに合わせて適切に調整するのに役立ちます。
EBS は、単一の EC2 インスタンスからアクセスする永続的ストレージが必要なワークロード向けに設計されています。一般的なユースケースとして、リレーショナルデータベースと NoSQL データベース (Microsoft SQL Server と MySQL、Cassandra と MongoDB など)、ビッグデータ分析エンジン (Hadoop/HDFS エコシステムや Amazon EMR など)、ストリーミングアプリケーションやログ処理アプリケーション (Kafka や Splunk など)、データウェアハウジングアプリケーション (Vertica や Teradata など) があります。
詳細については、Amazon EBS のページを参照してください。
Amazon Elastic File System (Amazon EFS) では、AWS クラウドで Amazon EC2 インスタンスと組み合わせて使用する、シンプルでスケーラブルなファイルストレージを提供しています。
Amazon EC2 インスタンスに、標準的なファイルシステムアクセスのセマンティクスとファイルシステムインターフェイスを実現します。EFS では、キャパシティーの拡張や縮小を自動で行うことができ、低レイテンシーを維持しつつ、高いスループットを実現します。EFS は高い可用性と耐久性を実現するよう設計されているため、ビッグデータと分析、メディア処理ワークフロー、コンテンツ管理、ウェブ配信、コンテナストレージ、ホームディレクトリなど、幅広いワークロードやアプリケーションに最適なパフォーマンスを実現できます。
詳細については、Amazon EFS のページを参照してください。
Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) は、インターネット経由でどのようなデータでも保存やアクセスを実行できるように設計されたオブジェクトストレージです。
安全で、99.999999999% の耐久性があり、数十兆を超えるオブジェクトを保存できるまでスケールできます。S3 は、バックアップと復旧、階層化されたアーカイブ、ユーザー主導コンテンツ (写真、動画、音楽、ファイルなど)、ビッグデータ分析やデータウェアハウスプラットフォームのためのデータレイク、またはサーバーレスコンピューティング設計の基盤として使用されます。
詳細については、Amazon S3 のページを参照してください。
Amazon Glacier は、あらゆる種類のデータの長期バックアップとアーカイブ向けにきわめて低コストで高い耐久性を備えたオブジェクトストレージサービスです。
Glacier は、アクセス頻度の少ないデータ用に低コストのストレージを必要としているお客様向けのソリューションです。メディアやエンターテイメントのアプリケーションで使用されているテープの代替ソリューションになり、ヘルスケア、ライフサイエンス、金融の各サービスなど規制が厳しい企業でのコンプライアンスにも役立ちます。
詳細については、Amazon Glacier のページを参照してください。
AWS Storage Gateway は、お客様のオンプレミス環境を Amazon クラウドストレージにシームレスにリンクするソフトウェアアプライアンスです。
ローカルストレージから AWS クラウドストレージへの高度に最適化された接続を利用できるため、移行、バースト、ストレージ階層化のユースケースに役立ちます。既存のプロセスを中断させることなくテープオートメーションを置き換えます。オンデマンドのストレージ容量でオンプレミスのワークロードを補完するか、クラウド層で既存のオンプレミスストレージへの投資を追加できます。
詳細については、AWS Storage Gateway のページを参照してください。
Amazon には、AWS クラウドとの間でデータを移行するためのデータ転送サービスのポートフォリオが用意されています。
これらのサービスは、数ペタバイト規模のアーカイブのすばやく安全な移動、既存のインフラストラクチャを使用したネットワーク転送の高速化、複数のソースからの連続的なストリーミングデータの取得といったケースで役立ちます。
詳細については、クラウドデータ移行製品ページを参照してください。
企業におけるシステム構築・運用では、安定性、セキュリティ、拡張性といった点が非常に重要となります。
クラウドストレージは、バックアップ、ファイルサーバー、災害対策(DR)、ソフトウェアのテストと開発、クラウドへのデータの移行、コンプライアンス、ビッグデータとデータレイク等、企業のビジネスにおいて様々な用途で活用されています。
クラウドストレージの可用性、耐久性、そしてコストメリットは、非常に魅力的ですが、大量のデータをクラウドに移動するという課題も発生します。AWS Import/Export Snowball のようなクラウドへのデータ移行サービスを利用すると、ストレージをクラウドに移行する作業が簡略化されるため、高額なネットワークコスト、長い転送時間、セキュリティに関する懸念が緩和されます。
従来のオンプレミスのストレージソリューションは、特に時間の経過とともに、コスト、パフォーマンス、そしてスケーラビリティの一貫性が崩れることがあります。ビッグデータプロジェクトには、大規模で、価格が適切な、可用性が高く、高いセキュリティを備えたストレージプールが必要です。このストレージのことを一般に、データレイクといいます。
AWS のクラウドストレージサービスは、日本でも数多くのお客様にご利用いただいています。エンタープライズ企業における基幹システムから、スタートアップ企業におけるウェブアプリケーションにいたるまで、幅広いニーズで採用されています。こちらではお客様事例の一例をご紹介します。
バンダイナムコグループ
災害対策サイトを含め 3 つの主要データセンターを運用する同グループでは、VMware 上で稼働する ERP パッケージを含む基幹系アプリケーション、93 の仮想サーバーを AWS クラウドへ移行し、データセンターを集約。十分な災害対策の体制を維持しながら、そのコストを約 1/10 までに圧縮しました。また、AWS のインフラ提供をメニュー化しグループ内に展開、担当者が必要なリソースを選んで申請し稟議が通るまでをルール化することによって、従来は開発環境の提供に 2 週間から 2 ヶ月ほどかかっていたものが、1 日程度に短縮されました。
ご利用中のクラウドストレージサービス:
Amazon S3
株式会社ジャパンネット銀行
全社員が利用する ActiveDirectory、メール(Exchange)、ファイルサーバーを含む全 OA サーバーを AWS に移行することにより、5 年で 20 % のオンプレミス比の削減を見込んでいます。AWS クラウド上でインフラの統制権が保持出来るため、Amazon Cloudwatch による AWS のプロセス管理や監視、AWS Cloudtrail による操作ログの管理等により、金融業界としての従来のセキュリティポリシーをそのまま踏襲したシステムを実現しています。
ご利用中のクラウドストレージサービス:
Amazon EBS、Amazon S3、Amazon Glacier
山九株式会社
クラウド化による 災害対策や BCP を目的として、2014 年に AWS を採用。第 2 データセンターの設置と比べてコストは 10 分の 1 程度に、移行後のランニングのコストも 5 分の 1 程度に抑えることができています。AWS では Amazon EC2、Amazon EBS、Amazon S3、Elastic Load Balancing、AWS Direct Connect を中心に利用しており、2018 年 3 月までにほぼすべてのシステムの AWS 移行が完了する予定です。
ご利用中のクラウドストレージサービス:
Amazon EBS、Amazon S3